関東では、5~6センチのものを「しんこ」、7~10センチが「こはだ」、12~13、14を「なかずみ」、それ以上を「このしろ」と呼ばれる。幼魚の「しんこ」が最も高値であり、こはだとともに寿司屋で珍重される。一方、塩焼きにするには大きめのこのしろの方が脂が乗って美味である。小骨が多いので体に対して横方向に細かく包丁を入れて焼くのがコツで、内臓は臭みが強いので、薄い塩水で丁寧に洗い流してから調理をするとよい。このしろの姿寿司は、天草地方で正月や祝い事に供される郷土料理である。
【体長】20-25cm
【流通】鮮魚
【水揚時期】周年
【旬】11月~翌1月
【料理方法】刺身、酢じめ、塩焼き など
【漁法】定置網、刺し網 など
【水揚量(天草全体)】1,630トン( H16農林水産統計)
【水揚地域】天草市(本渡、牛深町、新和町)、上天草市(大矢野町、松島町、姫戸町) など